2010年5月31日月曜日

五月晴れ

拝啓

 ある思想家は、”人前で裸になることよりも、自らの信念、なかんずく思想について語ることのほうが恥ずかしい”と言いました。
なるほど、裸になっても皮膚を露出せるのみですが、思想を裸にしてしまうということは、すなわち我が全人格---それもけしてほめられたものではない---を人様の眼前に晒すということにほかならぬのであります。
そういう認識で居る僕が、このたびかかる文明の利器ともいうべき”ぶろぐ”のお世話になり、恒常的に特定の皆々様に我が愚見を開陳する場を設けようとする意図は、御理解の通り、我が言の葉を皆様の笑覧に供することを以って、僕の様々の事柄に関する意見・見識・理解を深めたいと思うからであります。
されば、皆々様の叱咤激励、御批判、御教導を固より期待しつつのブログ開設であります故、宜しく御笑覧の程お願い申し上げ候所、僕自身も皆様の拙文を読まれる時間が「呼吸をしている時間」以上のものにせんがために日ごろより情報収集、議論争論、思索、また読書に努力するつもりで居ります。

最後に、本ブログのタイトルは、緒方襄氏の遺詠より頂きました。

いざさらば我は御国の山桜母の御下に帰り咲かなむ

(~未然形+なむ=~したい)

敬具

平成二十二年五月三十一日