2011年6月8日水曜日

Sevilla, Spain!

初めてのスペイン。仕事でこんな国を訪ねることがあろうとは。
MadridのAtocha駅。 気温は30度を越えていて、かなり暑い。






スペインの新幹線”AVE”。
グリーン車(?)に乗ると弁当とワインが出てくるのだが、お腹いっぱいだったので食べず。

車窓から眺める風景は単調で、人影も少ない。まぁ、広い国土のうちの新幹線が走っているところを眺めただけだが。

川も少なく、土壌は乾燥し、この土地が大規模な人口を養うことはできぬ土地であることは明らかだ。だが、同時に降り注ぐ強い陽光は、太陽熱発電・太陽光発電の基地として魅力的だし、人口が過密状態ではないために多くの場所で風力発電を行うことができるだろう。






”AVE”でマドリッドから南西に向かって田園風景のなかを2時間半揺られると、Sevilla。

これは、グアダルキビール川。この川の名はアラビア語で、「大いなる川」を意味する。
この川が、この街と大西洋を繋いでいる。
どの都市へ行っても、川に行くのが好きだ。ロンドンはテムズ、パリならセーヌ。俺の故郷は高梁川。古いところでは古代の四大文明はいずれも大河川を擁した。

水上交通、肥沃な土地、海洋への連絡。全てが都市を形成するのに必要不可欠なものだ。

はるかな昔から、この土地の人々はこの川とともに生きてきたんだなぁと思いながら流れを見つめてぼけっとしているのが大好きだ。



この街は、スペイン南部の中心都市で、アンダルシアの州都でもある。セビリア都市圏の人口は130 万人ほどでそれなりの規模だ。ちなみにローマ五賢帝の一人、ハドリアヌスはこの街の生まれなんだって。
細い路地を抜けていったところに見つけた居酒屋のようなレストランの屋外の席から教会を写す。



8世紀からイスラムの支配を受けたこの地域は、西欧ではあるが、イスラムの強い影響が残っている。というよりも、人々の顔つきがかなりアラブ人に近い。15世紀後半にレコンキスタが完了すると、いよいよ新大陸に進出し、セビリアはアメリカとの貿易と独占して以後2世紀に渡って繁栄した。


昨日の夜のAreva主催のFarewell夕食会にて。牛がいました。マタドールもいました。




なんで赤い布に突進するのだろうか。




がんばれ牛さん!

ちなみに、牛さんはちゃんと最後は自分のお家に帰っていったのでご安心を!
で、食事の最後にはお待ちかねのフラメンコ!





これには、感動した。
アンダルシア地方の女性はいまでもほとんど全員がフラメンコを踊れるそうな。
女性二人と男性一人の踊り手の、恍惚感にあふれた表情がとても印象的で、会場にいた200人くらいの観客は総立ちになって拍手を送った。

失業率が20%だの財政赤字がどうだのとユーロがどうだのと日本と同じくらいに問題を抱えるスペインだが、フラメンコがある限り問題なさそうだ。
踊り歌うことは、常に論理を超越している。
国が光り輝くのは、その国の歴史の豊穣さにおいてなのだろう。
我々は何者であるのか、何者であったのか。フラメンコほどそれを烈しく語るものはないのかもしれない。