うーむ、買いたい。
おもな使用目的は読書と蔵書。
6畳の寮の部屋における本の量というのは知れている。大学教授ほどの蔵書があるわけでもないが、生活に支障を来すぐらいの分量になると、やはりこの狭い部屋に暮らす身としては「買いたいけど置く場所が...」などと考える破目になる。そういう人はたぶんけっこうな数居る筈だ。
で、自分で最近作った本棚などをじーっとみていると、「これは電子書籍化してもいいだろう」という本もなかにはあるのだ。たとえば、漫画。たとえば、雑誌。たとえば、2時間で読めるビジネス書。その他小説などいろいろ。
じゃあ、全部電子化できるかというと、俺はそれはできない。今読んでいる佐々木中「野戦と永遠」なんて、おそらく最も電子書籍に向かない部類の本じゃないかと思う(俺が読みなれないだけ?)。「世界史の哲学」は汚しながら書き込みしながら読んで、格闘した後を筆跡として留めておきたい。
他方で、漫画は完全に電子書籍と親和的だと思う。漫画「ジパング」、「バガボンド」、「沈黙の艦隊」でかなりのスぺースを占領してくれているのだが、こいつらが厚さ1cmもないIpadに入って行ってくれたら、これはかなりの空間が生まれるだろう。
例えばハワイに4泊でのんびりぐうたら旅行に行くとする。この場合、今の俺なら読むべき本を数冊(4泊ならたぶん20冊くらい)を持っていく。この場合、絶対に漫画を持っていくことはない。30巻あるうちの5巻だけ読むのも面白くないし、重すぎる。のくせに、あっという間に読めてしまう。
Ipadがあれば、これが完全に変わるだろう。Ipadと読みたい本20冊だけを持っていけば、本を読んで頭が疲れた時に、ホテルのテラスで久しぶりにドラゴンボールを42巻全巻を読破する...などというこの上ない贅沢もできてしまう。
おぉ、これぞ現代文明の利器。
たぶん、Ipadを持ち歩くというのは、本屋を常に携帯しているようなものなのだ。その利便性と収納力は想像を絶するものがある。簡単な本や漫画・雑誌を携帯すること、あるいは即座にWeb上で手に入れること。ちゃんと使えば「時間を買う」ことができる。
「Ipadで漫画読むだけ?」と言われそうだが、まぁそこはいろいろ拡張できるだろう。
思うのは、あの重たい(いまキーを叩いているレッツノートを買った時には、「なんと軽いのか...」とびっくりしたのだが)ラップトップを持ち歩いたり出張に持参するのがどうにもスマートではないということだ。
もっといえば、そのうちにIpadのような薄型軽量の情報デヴァイスを持っていれば、もはやオフィスなんぞに行かずとも仕事が済んでしまうという仕事がこれからどんどん増えてくるだろう。また、そうならなければ、情報科学技術がなんのために誕生し発展したのかが分からない。人間が使いこなして自分がより快適に暮らすためにこういう技術はあるのだから。
孫正義氏も言っていたが、パソコンなんてものはそのうちなくなるのだ。Ipadはその始まりのように思う。だってなんなんだあの立ち上がりの遅さは。腕立てが30回ぐらいできてしまう。
少なくとも、家庭に大きなデスクトップやラップトップというのは、今では当たり前だがそれもなくなるだろうと思っている。
そういえば、Ipadではないが、Iphoneで俺の残業は確実に減った。つまり自由時間が増えた。
まずオフィスの外でも会社のメールを読めるので、面倒なブラウザからWebmailを開くということが不要になった。自然、「まだアメリカが明かない(ビジネスアワーになっていない)からもう少し会社にいよう」と残っていたのが、今はすたこら会社を出てスタバで読書をしながら必要なメールに返信するということができるようになった。いま画面の割れたIphoneが隣にあるが、今現在会社のメールが28通入っている。これまでだったら、土曜日の朝や日曜日の朝にWebmailでIDとPasswordを打ち込んでみていたメールが、携帯電話のメールを閲覧するように読める。必要があればそのまま返信するか電話をするし、なければ放っておくか、忘れてはいけないものをメモに残す。
土日の間にだいたい150通くらい受信するメールを、これまでは基本的には月曜日の朝に会社で読んでいた。朝8時30分から。今は、9時30分に出社するが、メールにはすべて目を通しているから、会社に到着した瞬間に、「そういえばあれですけど」と話ができる。土日のいつ読んでいるかというと、まさに細切れの時間。電車を待つ5分間とか、待ち合わせ予定時間前の2分間とか。
さらに。
Googleカレンダーとアプリ”Refill"があれば、紙の手帳は完全に無用。
数か月前からIphoneにこのアプリを入れて、予定を管理している。これは、Googleカレンダーとサーバーで勝手に同期してくれるから、とんでもなく便利だ。朝会社の机につき、最初にやるのはOutlookを開くことではなく(上述のように、メールは会社に着くまでにすべて目を通している)、Googleカレンダーを開くこと。
一日の予定をざっと見て、なんとなく19時に退社かなーとめどをつける。Googleカレンダーは机にいる間は常に開いておいて、上司から「これいつまでに頼むわ」と言われたら、「はい」と言う前にその日付に「北朝鮮に向けてトマホーク発射」と記入する。Remindのメールも適切なタイミングをセットしておけば、とりあえず俺がそれを忘れていてもGmailが一週間前とか3日前にメールとスクリーン上のポップアップで思い出させてくれる。
会社でやらないといけないことなんて覚えていられないので(覚えていたくもない!)、これは本当に重宝している。しかも、それをIphoneで休みでも帰宅中でも見れるというのが、なんとも快適だ。
また、紙の手帳はなくしたら終わりだが、Iphoneを紛失したところでGoogleカレンダー上にすべての情報は残っているから、新しいIphoneを買って同期すれば全く同じ状態に復帰できる。
長くなった。
俺なんぞまだまだIphone初心者なんだが、スマートフォンをテレビゲームとネットサーフィンだけに使うのは本当に宝の持ち腐れだと思う。