2011年1月8日土曜日

笑い話なBS

今日、課の連結のBS(貸借対照表)をガチャガチャ作って経理チームに「ほれ」と送った。
経理の担当者から電話があって、

「三谷原くんの作ったBSがバランスしてるじゃないですか!(右と左の合計が一緒)どうしたんですか?ほかの人がやったんですか?」

この一事だけで俺がどれだけ給料を会社からくすねているかが分かろうというものだ。
うーん、仕事はまじめにやりましょう。
Balance SheetがBalanceしないというのは、「”車”のついていない自動車」ぐらいの語義矛盾だ。
つまり経理の担当者は、「三谷原の作るBSはバランスしないはず」と思っていたということだ。
「三谷原のアンバランス・シート」とさえ呼ばれていたそうな。

言っておいた。

「右翼と左翼でバランスしてますからね」

経理の人、「?????」

BSといえば、日本のBSをどげんかせんといかん。
支出が92兆円で税収が40兆円。「国債発行額を44兆円に抑えた。公約通りだ」と言っている政府は政府と呼ばれてごめんなさいと思え。年収400万円の人が毎年400万円を車や海外旅行に費やして、420万円を借り入れて生活費をやりくりしている、そういう塩梅だ。
やがて支出が70兆円になるときがあるだろう。そのとき、20兆円分の“痛み”が日本を襲うのだ。友人がいつか、「国債が暴落したら大手保険会社や金融機関が目茶苦茶になるから彼らは絶対に国債を買い支える」と言っていたが、買おうにも買う金(日本の貯蓄)がなくなったら、どうするのか。
中国人に金利5%の国債をギリシャのように販売する時、この国の支配者が変わるだろう。
地球温暖化によってツバルが消滅することと、日本の財政が、破綻とはいかずとも、国債を国内で消化できなくなってやがて長期金利がじりじり上昇して日本の借金が雪だるまのように膨らんでいくことは(現時点でも金利が1%上がれば利払いが一年で9兆円近く増える。防衛費の二倍)、どちらがより確実な未来だろうか。
誰もが、なんとなく感じているのだ。確実に日本は崖っぷちに向かってゆっくりと確実に向かっていることを。

日本のBSをジートみていると、分かることがある。
簡略化し過ぎかもしれんが。

○子ども手当
1.政府が国債を発行して財源創出、家計へお金を渡す
2.家計に入ったお金は、消費や投資には回されず、銀行口座にいれられる
3.銀行は、投資先もないし企業は異様に金余り状態だから、仕方なく国債を買う
4.国債購入分の金が政府に入る

めでたしめでたし。