2013年4月12日金曜日

奥歯ガタガタ

毎日のようにメディアを賑わす北からの挑発と威嚇の言葉のインフレを見ていると、そのうち朝鮮国営放送のアナウンサーが、

「オバマもパクもアベも全員ケツの穴から手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタいわしたろかこコラァ!!」(あえて下品な言い方をしてます)

と言い出しゃしないかとハラハラしてしまう。
実際のところ、連日連呼される「無慈悲の鉄槌」だの「核による先制攻撃」だのは、上の「奥歯ガタガタ」とレベルとしちゃそう変わらんぐらい酷い、低次元のものだ。
もうちょっと文学的にというか、高尚な言葉を使えぬものかね。そこにいくと最近亡くなったサッチャーさんなんかは、フォークランド戦争の際にもかっこいいこと言うた(大英帝国の旗の下...)。歴史の重厚さはこういうところに出ますな。

もっとも、パキスタンから核兵器の小型化の設計図は得ているだろうから、北の核ミサイルというのは我々にとって現実の脅威である。自衛隊や政府の担当者は眠られぬ日々を過ごしているだろう。日本はいまは米国に核の傘に頼るしかないが、やがて自前の抑止力と攻撃力の保有を検討せねばならんだろう。

だが、最悪の独裁の言葉を笑い、小馬鹿にすることに意味がないわけではない。北が一番いやなのは、日米韓から「無視されること」だからだ。
北の核ミサイルを無視はできんが、馬鹿げた
平壌の挑発を日本のメディアが拾ってこれを煽って日本人が慌てふためく必要はまったくない。

そういえば、一昨日、すこし前まで横須賀で空母に乗っていたという歯医者さんに奥歯をガタガタさせながら一本虫歯を抜かれてしまったのは、僕です。

空を飛んでやってくるPM2.5に尖閣に北朝鮮。加えて三連動の超大型地震の可能性。
世界に高級住宅地とスラムがあるとしたら、我々が暮らす東アジアの日本は、疑いもなく後者になりかけておる。
人口以上の銃が転がっているアメリカのほうがより安全に感じるのは、残念なことだ。