2012年7月22日日曜日

高校野球「解説」

実況担当アナウンサー:
「解説の山桜さん、さきほどの回天君のバッティングはどうでしたか?」

山桜解説:
「そうですねぇ、ピッチャーの神風君も厳しいコースを攻めているんですが回転君、コンパクトに振り抜いて上手く右方向に持っていきましたねぇ」

(次の打者がレフト前ヒット)

実況担当アナウンサー:
「山桜さん、岡山城北に連打が出ました。」

山桜解説:
「えぇ、神風君の初球の厳しい良いボールなんですが零戦君が上手く打ち返しましたねぇ」

そりゃほとんどが無名の球児だから仕方ない部分もあるだろうが、NHKが全国ネットで放送するんだからもうちいと解説の水準も上げて欲しい。
145kmの速球を投げる投手とそれを打ち返す打者の対決を、「上手く打ち返しましたねぇ」ととぼけていたんじゃ「解説」したことにはならんだろう。

例えば上の回天君の例だと、

「回天君の二球目までのストレートの見送り方が明らかにスライダーを狙っているように見えたんですけど、回天君はスイングスピードが物凄く早いですからスライダーを待ちながらでも神風君の外寄りのストレートに対応できたということでしょうね。一番打者がこういう打撃が神風君に対してできるとなると、この回以降神風君はしんどくなってくるかもしれません。」

なんて言うてくれたら、視聴者も、「それほんまか??」とか「なるほど、そうかもしれんな」とか考えながら観戦できる。
最近の高校野球のレベルはびっくりするほど高い。だから、解説者もしっかりして欲しいものです。

暇な野球好きの独り言でした。