2013年12月23日月曜日

雑記

◯自動車の低燃費競争。資本主義社会だからしっかり競争してくれればいいんだが、リッター30kmと35kmの年間のガソリン代の違いを考えてみればちょっと騒ぎすぎだという気がする。偏差値教育に親しんだ人間たちには馴染みやすいのだろうかね。
年間1.5万キロ走行する場合で、油価をリッター150円としたとき、月当たりのガソリン代の違いは8リッター30kmの車のほうが、893円高い。一日当たり30円。高いとみるか安いとみるか。10年乗るとしても、車両価格が、10.7万円35km走る車のほうが30kmの車より安くないとペイしない。言葉巧みなディーラーの口車に乗ってはいけない。

◯軍靴の足音が...などいうアホがいまだに俺の家の最寄り駅にもよく出没するんだが、彼らには日本人の軍靴の音しか聞こえないらしい。
中国人の軍人は共産主義だけに真っ赤なハイヒールでも履いているのだろう。

◯楽天球団の社長は立派な人だと思う。立派な、というのか、まともな、というのか。意地悪な、「田中をメジャーに行かせないのか?」という質問に、「我々は選手を育ててメジャーに送り出すために球団を運営しているのではなく、メジャーよりも魅力的な日本のプロ野球にしていきたいと思っています」。
極、正論である。

◯リスクがある、というのは具体的に何を言っているのだろうか。
例えば、「トヨタ自動車の株式を100万円で購入すること」には、株主有限責任の原則から投資額100万円を失うという、定量的で、損害が限定的なリスクがある。
他方、「富士山が噴火して関東平野に厚さ5cmの火山灰が降り積もり東名と東海道新幹線と中央道が不通になり、その他云々のリスク」という場合の「リスク」とは、損害も影響の範囲も明示的に把握することができないという意味で、リスクという言葉でありながらコミュニケーションにおいては「可能性」と限りなく近い意味で使用されている。「リスクがある」と言ったら勝ち!という社会にだけはしてはならない。
面白いことに、再び原子力事故や南海トラフ地震や火山の大噴火が起こることを危惧する人は、誰もそれらよりもはるかに効率的に日本人を虐殺できる実力のことには触れないのだ。すなわち、中華人民共和国の核ミサイル。

◯興味深いことに、EIAが言うとうり、アメリカが化石燃料を中東に依存しなくなれば油価は長期的に下がるかと思いきや、まさにこれが理由でアメリカがPivot Asiaなんて言ってエジプトにもシリアにも介入せず、イランとも融和的な姿勢を見せている。で、スーダンで油を巡って何が起こってももはやアメリカは出張ってこない。スーダンだけでは世界の石油市場への影響は限定的だろうが。
注目は、アメリカと同じ極東アジアに目を向けているモスクワである。東アジアでのワイルドカードは、ロシア。中国が支配する西太平洋なんてえげつないものを受け入れる準備があるはずがない、と思う。