巷にはそういう言説が溢れているのに、映画も時代劇も戦争や戦闘を描いたものばかりだ。
今ならNHKが日露戦争を描いた大河ドラマ「坂の上の雲」を放送しているし、正月にもなにかしら戦国武将の大河ドラマが放送されるのだろう(大河ってどういう意味?)。時代劇だって血は飛びはしないが、基本的にはスケサンカクサンが敵をばったばったと打ち倒す。
素朴な疑問がわいてくるではないか。
「俺のことを戦争好きとか軍隊好きとか右翼とか言う人が多いけど、実はみーんな戦争が大好きなんでしょう?隠してるだけなんでしょう?」
という疑問が。
まぁそれはそうだ。
仮に映画・小説・漫画・詩・音楽その他一切のものから戦争や戦闘を排除してみればいい。
我々の文明そのものが内から崩壊していくに違いない。
実は上の俺の問いはただ挑発的に言っているだけで、皆戦争好きでもなんでもない。
ただ、「守るべきもののためにすべてを犠牲にすることの尊さ」を、誰もが知っているのだと思う。
つまり、戦争も戦闘も原因ではなくて結果であることを皆知っている。
何かの尊い価値をつかみ取ること、それを守ること、その命がけの努力の一部に、戦争や戦闘があるのだ。
そして、「尊い価値」というものを、最もあからさまな形で表すのが戦争だ。
だから、表現者は、常に戦争を表現しようとする誘惑に駆られるのだろうし、思想家は戦争について考えることをやめられはしない。
と、映画「ロビン・フッド」を観て思った。
ちなみにこの映画、ハゲは皆悪役。ちょっと気分悪くなったねぇ。
独り言:
2010年の中国での新車販売台数は1800台に達するらしい。2000年に記録された米国の1740台を抜いて、一国としての販売台数では史上最高。世界全体の約四分の一を占める。当然日本は縮小している。2011年の日本の新車販売台数は、446万台程度。今年から1割も減少する見込み。
米国での投入から四年、トヨタのFJクルーザーが日本に導入された。商品として非常に魅力的だ。
スーツを着てこれに乗ったら冗談にしかならないが、スノーボードやスキーを楽しむ遊び人達には最高の道具でありおもちゃになってくれると思う。
トヨタは、「トヨタ=おじさん(レクサス=もっとおじさん)」のイメージを払拭しようと必死のようで、このかわいらしいデザインオリエンテッドな四輪駆動車に期待するところは大変大きいらしい。
だが、いかんせん大きすぎる。4LのV6を積んで、価格が320万円くらいから。
日本の若者は多くが貧乏で(だって年功序列のシステムが残っているから20代は皆金なんてない)、皆車より電車のほうが便利という時代だ。かつ未婚率はかつてないほど高いために、誰も大きな車なぞ求めていない。地方で売れる車の圧倒的多数が軽四なのだ。
だから、さほどの起爆剤にはならないのだろうと思う。都会などではクリエイターだとかデザイナーだとかのデザインに関心のある人たちが御洒落のために乗るだろう。地方でも若者は買うと思うが、残念ながら新車ではなかなか売れないはずだ。
これをもう少し小型にして(たとえばクルーガーとかRAV4とか)のサイズにして、2.0-2.5Lくらいのエンジンを積んでこのデザインならば、よく売れそうな気がするんだけどなぁ。
日産のリーフが発売された。リチウムイオン電池を大量に搭載した、日本メーカー初(海外メーカーの事しりません。。。)の市販型EVである。8時間のフル充電で、約200kmの走行が可能という。価格はだいたい300万円。すでに日本で今年度の販売目標の6000台、米国でも2万台の予約がそれぞれ入っているそうな。
航続距離の短さと、充電インフラの未整備という逆境にあって、EV覇権を奪いに出たゴーン日産に市場の神は微笑むか。
今ほど大手自動車会社経営者に英断が求められている時代はないだろう。今一番面白いのは自動車会社である。これまでの成功体験を覆して新しい自動車を、インフラもないなかで造って売っていかないといけないのだから。それはつまり、次世代が求める新しい市場を造り出すということだ。
羽田空港近くの城南島海浜公園にたまに行く。
飛行機を観るためだ。それと思索にふけるために。
羽田から上がってくるB747が自分のほうに向かって、どでかい図体に付けた四発のエンジンを最大出力にしてぐんぐん上昇し、市街地上空をさけて海上に針路をとり、やがて雲の彼方に消え去っていく。「シ―スパロー(西側諸国で使用されている個艦防御用の対空ミサイル)ならあそこは届くんじゃろうか?」などと考えているのが楽しい。自衛隊(軍隊一般)ってすごいよな。20km先(もっと?)を飛ぶ航空機を確実に撃墜できるんだから。俺はそんなことできません。
そういえば、宝塚の四年間も、宝塚から西宮を流れる武庫川のほとりで伊丹から上がってくる飛行機を何時間も見上げていた。
民間航空機は、のんびりしていて五月蠅くないから、じーっと眺めて思索するには最適だ。
これが戦闘機となると、爆音とその格好よさに引き込まれてしまってなにも考えられなくなるから。あと嫉妬と。
日本ではEVやハイブリッドが次世代の自動車!のようによく売れているが、ガソリンエンジンは死んでいない。例えば、アイドルストップ付のBMW 320iのMTモデルは、モード燃費がなんと18.4km、ATモデルでも16kmに迫る。俺が前乗っていたE46 モデル(AT)は、せいぜい9.8kmというところだったから、、1.5倍近い燃費効率の改善がたった7-8年の間に達成されたことになる。VWはもっとすごい。必殺の「小型エンジン&ターボ&直噴」が奏功して中国を中心に売り上げはロケットのように伸びている。1.4Lの直噴ターボで170PSをたたき出しながら高速道路で20km/l以上走るというのだから、そりゃ売れるはずだ。
マツダの次世代エンジン”スカイアクティブ”に期待する!マツダのためだけではなくて、内燃機関を愛する車好きにとっては、自動車=EVになってしまうことはちょっと悲しいことなのだ。だから、BMWとマツダよ、がんばってください。
いよいよインフレの時代に入りつつあるような気がする。
牛丼屋の価格競争をみて「デフレだなぁ」と言っていたら、そのうち身ぐるみ奪われる羽目になるだろう。
金の価格は11月に1400ドルを超えた。もちろん史上最高値だ。
通貨に対する信用不安が、強まっていることの証拠である。
(http://goldprice.org/gold-price-history.htmlより)
アメリカがこれだけ金融緩和&量的緩和を行ってドルをすりまくっているのに、そうならないと考えるほうがおかしい。現在のコモディティ価格の軒並みの上昇も、日経新聞風に言えば、「力強い中国を中心とした新興国の経済成長にけん引され」ていることになるのだろう。しかし、その中国やその他の経済が世界同時金融緩和・量的緩和によって生まれたマネーが加熱させているだけのバブル状態にあるとしたらどうだろうか?
いつの時代も、経済が成長している限りはそれを礼賛する言葉だけが飛びまわる。それが破綻したとたんに、「根拠なき熱狂」にされてしまう。
「中国の経済成長がいつまでも続く」という暗黙の大前提の上に、ぎりぎりの状態でなんとか小康を保っている世界経済は、中国の”バブル”が崩壊したらどういう状態になるのだろうか。
それは、リーマンショックどころのものではないと思うのだが。
実物資産がものをいう時代だ。
みんな、車を買いましょう(嘘です)。
みんな、ウラン鉱山を買いましょう(本当です)。
最近の米国10年物国債の金利上昇については、①財政悪化(米国の財政赤字はすでに13兆8000億ドル)によるリスクプレミアムの上昇が要因とするものと、②米国経済に対して投資家が抱いていた過度な悲観主義の修正による、実体経済に見合った金利水準への復帰という異なる見方があるようだ。
不勉強で、分からん。勉強しよう。
「ある意味おもしろい」という人がいたら、かならずこう尋ねよう。
「どういう意味でおもしろいのですか」と。
それに瞬時に答えられないものは、”人物”ではないと判断してよい。
自分が有名であることをいいことに、さして面白くもない自分の日常生活を切り抜いて「あれ食べた~あそこ行った~」とブログを書いている一群の阿呆芸能人とそれを読む大衆がいる。