2012年1月28日土曜日

陽明学徒・大塩平八郎

大阪の"平八"という店を昨日予約した。
日本史における、二大"平八郎"の一人の言葉。

「常人、天地を視て無窮となし、吾を視て暫となす。故に欲を血気壮時に逞しゅうするを以って務となすのみ。而して聖賢は、即ち独り天地を視て無窮となすのみならず、吾を視ては以って無窮となす。故に身の死するを恨みずして心の死するを恨む。心死せざればすなわち天地と無窮を争う。」

「徳性の中より来たる生死変ぜず、識見の中より来たる則ち時あって変ず。故に君子は識見を以って徳性を養う、徳性堅定なれば則ち生ずべく死すべし。」

ー加藤拙堂『史的諸相と武士道の立場』

人生という顔の輪郭が脂肪で膨れ上がって、自分の肌と外部の境も分からんような、正体不明の人生を行きたくはない。
「生きるために生きるんじゃねえ」と親父に言ったのが9歳。
俺は何をしているんだろう。

世の中に火炎放射器から飛び出す炎のようにまき散らされる、畜群の小さく、ありふれた、差し障りのない幸福とそのための資本主義的な処方箋の洪水に、俺の頭ははじけてしまいそうだ。俺の額の髪の毛の生え際が着実に後退していることは、必ずしも親父から受け継いだ遺伝子のためだけではあるまい。