2012年1月31日火曜日

米のエネルギー輸入依存低下が意味することは

アメリカがガスの純輸出国となると、世界最大のガス生産・輸出国であるロシアは苦しくなるだろう。いまウラジオストクに伊藤忠など日本企業が、天然ガスの巨大液化プラントの建設を検討中だが、ガスを世界中に売りたいロシアと、原発が止まり中東からの石油とガスの安定供給に不安を覚えている日本の国益は一致するだろう(シーレーンにますます中国海軍がせり出してくる)。

プーチンは組みやすい相手ではないが、目指すところは明らかで単純だ。すなわち地域覇権国としての大国ロシアの復活である。

こう考えると、ビジネスで必要な「何を与えて何をとるか」という姿勢は、外交でも当然そのまま使える。

もっとも、外交は道徳的であるべきと考える人には嫌な言い方だろうが。


以下は日経の記事。


米国のエネルギー対外依存度が低下している。新型天然ガス「シェールガス」やメキシコ湾の沖合油田開発が進み、消費エネルギーに占める輸入の割合は2010年の22%から35年には13%に低下する見通し。新たな技術の実用化などで、これまで採掘が難しかった鉱区での開発が可能になることなどが背景。オバマ政権は豊富な埋蔵量を背景にエネルギー安全保障を強めており、対イラン制裁などで強気の姿勢をとる原動力になっている。
米エネルギー省などによると、米国内の原油生産は1986年から減り始めたが、2008年から上昇に転じ、10年には1日あたりの生産量が約550万バレルと2年で約10%増えた。さらに20年には670万バレルまで増えると予想している。10年には英BPの原油流出事故があったが、メキシコ湾での沿岸油田などの増加を見込んでいる。
もう一つの柱となるのが地中の岩盤層に含まれる「シェールガス」。岩盤に大きな割れ目を作って採掘する技術が00年代に確立したことで生産量が増え、10年には天然ガス国内生産の23%に達した。これが35年には49%まで上昇すると予想する。
エネルギー省によると、米国はシェールガスなどを液化天然ガス(LNG)として輸出する計画だ。この結果、米国は16年にLNGの純輸出国に転じ、21年には天然ガス全体でも純輸出国になると見込む。シェールガス開発には水質汚染への懸念が指摘されるが、生産コストが比較的低いのが特徴で、北部と南部を中心に開発が進んでいる。

(2012/1/25 日経)


合同自主トレってなんじゃい。合同的で自主的なトレーニングなんてあるかい。合同練習といいなさい。


寝んとす。

ふとんフカフカ。