2013年8月17日土曜日

映画「226」



○セックスの低年齢化について批判的に論じられていたかと思えば、今度はセックスに関心のない若者たちなどと言って草食系だの絶食系だのと、これまた批判的に言われる。若者の実態は、江戸自体から、あるいはそれよりはるか昔から変わらんさ。メディアが金を儲け、サラリーマンは赤提灯のネタの一つにしているぐらいのもんだろう。

○アルバイト店員が、店で馬鹿なことをしている姿を写真に撮りこれをSNSに載せたものだから閉店に追い込まれる弁当屋やファーストフード店がでてきた。ニュースを読むと、彼らの一部のものは「面白いことをやろうとした」らしい。「面白いこと」についての想像力のなさに唖然とする。

○昨晩「226」という映画をYoutubeで観た。2.26事件を扱った映画である。1989年。出演する俳優の豪華さったらない。竹中直人もホテル支配人の梅宮辰夫もいいが、鈴木貫太郎侍従長の妻を演じる八千草薫の一瞬の美しさに見惚れた。八千草薫は映画「宮本武蔵」でおつうを演じているんだな。こりゃ是非観ないと。
映画としてはあまり面白いものではないが、歴史の勉強にはなるかもしれない。が、もう少し昭和一桁の、東北地方の娘たちが身体を売らねば生きられなかった時代を丁寧に描くべきだったろう。赤誠に燃える反乱軍の思いも、前提知識がなければ単なる「天皇教」に狂った暴走軍人にしか見えないだろう。