2012年8月7日火曜日

永遠が灰色に香るあの場所で

今と言った瞬間に過ぎ去る今は常にここにあらず
過去はすでに過去の過去となり
未来は未だ来たらざりし
ただ無縁の永遠だけが とぐろを巻いて俺の前に座っていやがる
だがそれがなんだというのか
俺の目の前の永遠が俺を畏怖させるとでもいうのか
俺がそんなもののせいで走ることをやめるというのか
生きることは従うことか
生きることは笑うことか
生きることは企むことか
生きることは謀ることか
生きることは計ることか
生きるために生き そのことさえ自分では知らず 搾取され欲望さえも既に自らの手から離してしまったすべての畜群の頭には いつもダモクレスの剣が携帯電話の電波によって吊り下げられている
何度でも言おう
俺は常に絶対に正しい
そして貴様も常に絶対に正しい
絶対の正が複数個あるならば ありえるならば この世は俺にも貴様にも正しさだけではなく圧倒的な強さを求めるだろう
敗北した勇敢な英雄の記憶は 彼がそれを真に求めたから事後に生まれたのであって 敗北主義のヒロイズムなど 糞より役に立たぬナルシシズムである
我々は 最も正しくあろうとするとき 最も残虐で狡猾である