2010年12月5日日曜日

イランから始まる核ドミノ

読売新聞によると、2008年5月にエジプトのムバラク大統領は、米議員団に対して「イランが核武装するならば、我々も核兵器開発をすすめざるをえない」と伝えていたそうな。ウィキリークスの暴露によって明らかになったことだ。
実は、世界政治において最も重大な危機は、朝鮮半島ではない。実際、朝鮮半島で戦争が起こっても、それはあくまで朝鮮半島の戦争で終わるだろう。そこでどれだけの損害が出るとしても。
世界的規模で重大な問題は、やはりイランなのだ。
イランの核武装は、どうしても周辺国の核武装を惹起する。エジプト、サウジアラビア、トルコ、etc。
インド、パキスタン、イラン、サウジアラビア、エジプトというベンガル湾からアラビア海・ペルシャ湾・紅海・地中海東部に至る地域のこれらの国々が核武装に走る(当然ながらこれら一部はすでに核兵器保有国だ)ことの意味は、どれだけ重視してもしすぎることはないだろう。
だからこそ、オバマ大統領も2009年9月に、イランに対して「どんな選択肢も排除しない」と武力行使の可能性もこそっと仄めかしたのだ。
重大な問題は、イランの核兵器開発が北朝鮮に、北朝鮮のミサイル開発がイランに渡ることだ。
世界にとっては最悪の"Win-Win"なのだ。
やがて中東で危機が訪れるかもしれない。その時、我が国はどう対応するべきか。
今のうちから熟慮し、準備しておこう。
ここでもやはり、5年先に注目されるのは、(アメリカは当然として)中国の目論見である。

ところでWikileaksというのは危険なメディアだ。
各国のIntelligence活動に支障が出るからというのはもちろんそうだが、それだけではない。
「情報垂れ流しですから正しいかどうかはご自分で判断してくださいね~」という時代がついに到来した。すべての情報は電磁的に接続されたWeb上で閲覧可能になるのだが、過去においては、「この情報は正しいだろう」という判断が事前になされていたのだ。たとえば新聞社やテレビ局によって。それがいいかわるいかは別にして。それが、これからは、限りない量の情報が怪しげなものから一見正しそうなものまで全部ごちゃまぜで一般大衆の目に届けられる。
恐ろしい時代だが、ここにビジネスチャンスを見出すものは多いだろう。