2010年12月8日水曜日

好きな言葉、独り言

"How many things apparently impossible have nevertheless been performed by resolute men who had no alternative but death."

-Napoleon Bonapart

"
War is an ugly thing, but not the ugliest of things: the decayed and degraded state of moral and patriotic feeling which thinks that nothing is worth a war, is much worse.
A man who has nothing which he is willing to fight for, nothing which he cares more about than he does about his personal safety, is a miserable creature who has no chance of being free, unless made and kept so by the exertions of better men than himself. "

-John Stuart Mill

「春風を以て人に接し、秋霜を以て自らを慎む。」

-佐藤一斉

国家をこの世における地獄と絶えずしてきたのは、人々が国家をこの世における天国にしようとしてきた、あの努力以外のなにものでもない。

-F・ヘルダーリン

戸高一成編「秋山真之戦術論集」を読んでいる。
完全に時勢に乗ってしまった。
当たり前だが、射撃も雷撃も索敵も航法もなにもかも海軍では数学と物理が分からなければ理解できない。そりゃそうだ。海の上を互いに動き回りながら数キロ先の敵艦に砲弾を直撃させよういうのだから。俺は数学物理が大の苦手なので、海軍戦術の細かいところになるともう大変である。でも分からないと本を閉じるのは悔しいのでグーグルで検索しつつ読んでいる。

ところで自分で作った予算を澄まし顔の正義のヒーロー顔で「仕分け」とった人たちと、それを糾弾しないメディアってなんなんだろう。この国は存在自体が茶番のような国になってはいないか???

恐らく今の日本は世界で最も「死が遠く」にある社会だと思う。端的に言えば、平均寿命は世界トップで
戦争は60年間一度も戦っていない。餓死者の死体が街に転がっているということもまだ聞かない。公開処刑も当然ない。我々が死に直面するのは、ほとんどの場合病院だけだ。
それなのに(つまり、”それだから”)、この国は世界で最も悲惨な殺人事件が起きる国の一つであるだろう。
親が子を殺す。子が親を殺す。兄が妹を殺す。殺して遺体を切り刻む。そして、何よりも子が死んだ親の弔いをしない...これは、人間という社会的存在である動物の本性の崩壊としか言いようがない。
「命は地球より重い」と言われたこの国の薄っぺらいヒューマニズムは、単に個人の欲望を是認する物質主義と精神性の堕落以外のなにものでもない。
ローマ消滅の最大の原因はゲルマン民族の侵入ではなくて、つまりは国内の退廃だったのだろう。
我が祖国日本は、国が国として存在するために必要なものを総て失いつつあるように思えてならない。