2012年3月21日水曜日

人生に意味はあるか?独り言たち

●俺が今真摯に欲しているものは、死と生を分け隔てて取り扱うことのない俺自身の宗教であり、信仰だ。「命が最も大切だ」という人がいてもいい。だがそれは貴様自身の小さな宗教に過ぎぬ。そんなものは歴史の法廷での評価に耐えぬ。命が最も大切だという人間は、命なんぞ手段に過ぎぬという人間に、あらゆる戦いにおいて絶対に勝てぬ。

●鈴木大拙先生は、北条時宗を激賞している(「禅と日本文化」)。元寇のおりには台風(=神風、とは教えられなかったが)があって、そのおかげで鎌倉幕府は日本を守った、という程度の知識しかいまだにない。しかしこれは国防を志すものとして許されざることだ。鈴木大拙先生は、あたかも時宗を、ヒトラー・ナチスから英国を守り抜いたチャーチルのように書いている。
なにかよい北条時宗の本があったら教えてください。加えて、やはり禅だろう。

●軽く浅い感情レベルしか知らぬ人間達は、セックスや旨いものを食べることの快の感情を幸せと定義してしまう。そんなものはありふれていて、どこにでも転がっているから精神の貧乏人には都合の良い目標だろう。コンビニは軽い欲望をホイホイと気楽に叶えてくれる。彼らはそうやって軽く浅い生のなかで自らの欲望を満たすことに汲々としていやがる。だが、俺が求めるものはそんなものではない。

●「さみしい」と平気で言える人は、自分が蔑まれていることを知らぬようだ。終わりなき「感情」の追求は、しかし永遠に満たされることはない。なぜなら、人生は絶対的に寂しいものだから。どこのどいつが我々の一時的な快や不快の感情を玉座に祭り上げたのか?

●人生に意味はないし、人生は意味と同義であるはずがない。だが、意味は、我々自身の人生の中にしか存在しない。

●最近読んでいる本…読みかけのままたまりゆく本たち…
ちゃんと読了するからね!

・ヘーゲル「歴史哲学講義・上」
・シュンペーター「資本主義・社会主義・民主主義」
・牧野洋「官報複合体」
・正木静修「マントラを掲げよ」
・佐々木中「切り取れあの祈る手を」
・中野剛志「新日本政治思想史」

●これから読むもの。

・川田稔「昭和陸軍の軌跡」
・R・アクセルロッド「付き合い方の科学」
・銀河英雄伝説(アニメ)
・ハイデガー「ニーチェ・Ⅱ」
・ルソー「懺悔録」
・高山岩男「世界史の哲学」(再読)