2013年10月14日月曜日

カプセルホテル

先日、カプセルホテルに泊まった。
新橋駅から少し歩いたところ。朝5時に行くと、満室御礼。サラリーマンが深夜まで飲んでタクシー代をケチって5000円であそこに泊まってるんだろうか。

風呂に入りつつ空くのを待ってカプセルに泊まってみると、けっこう便利で快適なのだ。しかも秘密基地的なワクワク感もないではない。iPadとiPhoneはWi-Fiにつなげられたから、狭いカプセル内でも通話ができない事以外は通信にも全く問題なし。風呂はでかくて清潔、サウナもあった。ホテル予約世界最大手のHotel.cmによると、2013年7〜8月の間に東京にやってきた外国人観光客を対象に行われたアンケートでは、新宿駅前のカプセルホテルが9位にランクインしたそうな。日本独自の超効率的な"ホテル"は外国人の眼を引くのだろう。

Wikipediaによると、日本で(というより日本にしかないが)カプセルホテルを発案したのは大阪でサウナなどの経営に携わっていた中野幸雄氏。 未だに使用され続けるカプセルユニットを設計したのは、カザフスタンの首都アスタナの街をデザインするなどした著名建築家の黒川紀章氏である。

トロイラスという会社によると、カプセルホテル市場は、「1979年頃に組成され、推定市場規模は500億円。推定カプセル数は全国で約50000、カプセルホテル件数は約500。近年は全国的に新規設立が殆どない衰退産業。宿泊市場での売上高構成比0.05%と典型的なニッチ市場であり、大手資本は皆無。このため継続・戦略的な設備投資は見受けられず、市場変化に未対応の経営が大勢を占める」。東京都産業労働局によれば、カプセルホテルの約半数は東京都心に集中しているので、東京には約250のカプセルホテルがあることになる。

はて。
本当に衰退産業なんだろうか。
トロイラスが言うように、衰退産業だと決めつけてリノベーションをやろうとしなかったから衰退してきたんじゃないのか。
こう思うのは、この業態があまりに尖っている、あまりに特殊だからだ。中庸ではないものは、用い方次第で必ず光ると思う。

例えば、これまでの「男、サラリーマンのための簡易宿!」というイメージを捨てて、例えば東南アジアからやってくるミドルクラス層の観光客を狙えば、ビジネスの機会は大いにあるような気がする。普通のホテルより居心地がよいとは言わぬが、寝ることについてはとりあえず問題はないわけで、宿泊費を場合によっては3分の1にまで圧縮できるのであればこれを合理的な選択肢と考える人は沢山いるだろうし、近未来的な面白さをこの超効率的なカプセルの寝床に与えることは可能だろう。旅先では普通外食をし、その後街の酒場でちびりとやるわけで、ホテルに帰ったら明日のルートをiPadで確認して寝るだけ、というのが観光客の実態だろう。ビジネスホテルさえ過剰と言える。
LCC(格安航空会社)と手を組んで、「ジャカルタと大阪の往復チケット200ドル!3泊のホテル代は150ドル!」なんて企画を打ち出せば、けっこう需要は捕まえられそうだ。

などと...考えて調べると、すでにあった。考えることは皆同じか。
日本最大の観光地、京都のホテル、ナインアワーズ
悔しいから今度泊まってみよう。

ところで、亀田製菓の柿の種の「梅しそ」味が旨い。
非常に、旨い。
残業の新たな友になりそうな予感。