2010年7月28日水曜日

大前研一「民の見えざる手」小学館

半ば読了。面白いと思った要点のみ挙げる。

・大手総合スーパーが互いに安売り競争に走って互いに首を絞めあって成長できない
のは当然だ。彼らは、もはやマジョリティではない「親+子二人」の核家族をター
ゲットにしている。現在日本のマジョリティはすでに単身世帯である。
・金利の上げ下げとマネーサプライの多少によって景気をコントロールしようとする
ケインジアン的な経済政策は、ほとんど無効だ。原因は「グローバル経済」と「サイ
バー経済」。
・2009年12月期の、サムスンの営業利益は、日本大手電機メーカー8社(シャープ、
三菱電機、NEC、富士通、東芝、ソニー、パナソニック、日立製作所)のそれを足し
てもまだ余る。
・デフレデフレと叫ばれる時代にあっても、実は人々は金をつかうところではつかっ
ている。例えば、箱根の2人1泊10万円もするような高級温泉宿の予約は、週末はもち
ろん平日もカップルたちの予約で一杯だ。だが、彼らは必ずしもこういう消費に見合
う所得を得ているわけではない(別に年収が2000万円のものばかりではない)。現
在、このセグメントの消費活動は、生活全般についてこういうふうになるだろう、と
いうものが予見できない。500円の牛丼を食べた人が、フェラーリでユニクロに買い
物にいき、そこで買った1000円のポロシャツをきて1泊10万円の宿に向かうこともあ
る。
・日本人のブランド離れは金がないからではない。名だたるブランドは、そもそもは
「顧客へ最高の価値を提供すること」によってブランドとして成立したのに、現在は
イタリアではなくスペイン⇒ルーマニア⇒中国でのOEM(相手先ブランド製造)へと
進んでいった。大規模なOEMによって、各ブランドの製品はほとんど同じようなもの
を同じようなラインアップで並べるようになった。顧客へ奉仕することを忘れたブラ
ンドに残ったのは、「○ィトン」というブランド名だけだ。
・上のような消費控えの理由は、「いざというときのための備え」だろう。財布か
ら、金利のほとんどつかない預金通帳から、いかに金を誘い出すことができるか?
・えらい勢いで広がっているPB(Private Brand)商品の安さを前面に出した経営戦略は、
諸刃の剣である。「安ければよい」という姿勢は、顧客の顔を見ない商売につながる。
「安価」ゆえに、「価値の低い(安い)」商品ばかりが商品棚に並ぶということ

になりかねない。「価格」と「価値」を混同してはいけない。価値を帰れば(=上げ
れば)、値段を下げずとも商品は売れる。
・ブランドは、安売りをしたらおしまいだ。ソニーはかつて「クオリア」という最高
級ブランドを作ったが、大失敗した。原因は、それまで「ソニーの技術は最高だ」と
思っていたソニーの顧客は混乱し、結果ソニーの売上げが減少した。
・民主党のマニフェストは、人々のニーズや経済低迷の原因を無視した「無駄遣いの
アイデアコンテスト」だ。(上手いこというなぁ。。。)
・不況だの低成長だのといいながら、日本の経済は依然混乱をきたしていない(いま
のところ)。金融危機、財政危機のなかで日本円が買われているのは、海外からみれ
ば日本はやはり「世界で最も安定した国だからだ。(だが、そういうマネーは、日本
政府はいざとなれば国民の資産を差し押さえるだろう、そして日本国民もそれを承知
で国債を買っているのだろうと錯覚している)
・「増税」「税金財源」「外国頼み」はどれもだめだ。
・最近米国企業の人事戦略はおもしろいものがある。一流大学出身者を採用せず、軍
から採用している。それら企業には、AT&T、バンカメ、ウォルマート、ペプシコなど
の超有名企業が含まれる。ジェフリー・イメルトGE会長いわく、「予測不可能の緊急
事態が起きた際に最も早く対応できるのは軍隊でトレーニングをうけた若手のエリー
トだ」。
・国が富むとは、個人個人が生活を楽しんでいることをいう。日本の「一流大学」を
出て、「一流企業」に就職して20年間働いたものが45歳でどれくらの資産をもち、ど
んな暮らしをしているか。欧米と比べてみると、日本人がいかに貧しいかがよく分か
る。(俺にとっても想像は容易だ。あのオランダの豊かさ。)
・老後は長い。「老後なにをしたい?」と尋ねられて、「旅」「蕎麦打ち」「ゴル
フ」「釣り」「山のぼり」だけでは時間が余って余って仕方がない。若いうちからあ
らゆる遊びを必死にやりましょう。

独り言:
ヨドバシカメラ、ビックカメラという以前から都心の駅近くの一等地に巨大店舗を構
えてきた二社に対して、地方郊外型店舗で成長してきたヤマダ電機が最終戦争をしか
けている。
石原莞爾風に言えば、一つが全てを支配して、永遠平和が訪れるのだろうか。でもそ
れって独占ですけど。
テレビ以外に売るものがろくにない電機小売業にとっては、この猛暑は何よりも有難
いものだろう。

ボーナスの日の夜中ドンキホーテで25kgのバーベルを買った。
なんでもっと早く買わなかったんだろう。
パワークリーン、ショルダープレス、ベントロー、フロントレンジ、それからチンニ
ングへ。
これをサ3セットx3日(週)やれば、だいたい3ヶ月で劇的に体は変わる。
とりあえず体重71.5kgを目指す。エレベータを主観的に絶滅させると、あなたのお尻
は上を向きます。間違いないです。暑くしんどいでしょうが。
ただね、100kgの体を毎日ぶら下げて歩くストイシズムに比べれば、俺なんて本当の
快楽主義者であります。
トレーニングの動機なんてものは、「階段を気持ちよく飛び上がりたい!」ぐらいの
ものなのだから。

母校の野球部の衰退。今年の夏は一回戦負けだ。
俺が監督をすれば立ちなおせる!という自信は全くない。だから、批判しようという
気にならないのだが、辛いものだ。

最近のブログへの投稿は粗雑だ。だが、書かないよりはいいと思っている。
特にものを読んでほほぅと感じたことは、すぐに書き出すことで明日言語化すること
が容易になると思う。定着率が圧倒的に高まるだろう。