2013年8月15日木曜日

恐るべき、加奈陀

実は初めての一人での海外旅行。出張とは、当たり前だが、違う!

モントリオールは驚くべき、驚くべき街だった。たった一日の滞在だが、それでも俺の受けた印象と実態はそれほど変わらないだろう。

○丸一日モントリオールに居て、朝も昼も夜もそれなりに出歩いたが、街中でも駅でも港でも一台のパトカーも一人の警官も見なかった。DCから来た人には特に驚きだ。あれ。昨晩交通事故現場に止まっていたのはあれはパトカーかな。

○街中で地図を広げてどこへ行こうか考えていると、必ず誰かが「道わかりますか?」と声をかけてくれる。

○丸一日街にいて、車のクラクションを全く聞かなかった。ローマや北京から来た人は特にこれに驚くはずだ。

○街が美しい。モントリオールの旧市街地は北米(=アメリカ、というイメージ)ではなくフランス北部の田舎街のようだ。石畳と煉瓦や石造りの古い建物を、鮮やかな花たちが彩る。街を歩き、カフェのテラスで珈琲を飲みつつボケーとしているだけで十分。

○不機嫌そうな人が少ない。ニコニコしている人はとても多い。DCはイライラした顔の人が多く、東京は疲れ切った顔の人が多い。

大袈裟なようだが、たった一日の滞在で、アメリカのどの街、欧州やアジアの緒都市に対しても感じなかった愛着をすでにカナダという国、その街と人々に対して抱いている。
昔、日本に滞在経験もあるポール・クローデルというフランス人の外交官が、「私にはどうしても滅びて欲しくない一つの民族があります。それは日本人です」と言った。今、どうしても滅びて欲しくない国にカナダを挙げる人は世界中に多いだろうと思う。

だが欠点とも言えぬ欠点が二つある。
まず、風景が美しいので長距離の電車のなかで本を読む気になれないことだ。今日は読書はもう諦めてカメラを膝に置いている。
もう一つは、幾分平和に過ぎるような気がする。偉大な思想家や起業家はなかなかこの国からは生まれないかもしれない。

Quebec Cityを目指して電車は一路北を目指す。
あー。あんまり早く着かないで欲しいな。ゆっくり、ゆっくり。