2014年1月3日金曜日

「仕事を探す」

年末年始のこの"休み"に休んでいるような人間は会社におんぶにだっこの家畜だ。俺は立派なその一人だ。2020年にとんでもないことをやる人間は、どう考えても今日家族と一緒におせちをつっつき餅を食うているはずがない。たぶん大晦日も元旦もカップラーメンをすすりながら働いていたことだろう。
「仕事を探し」ている限り、アストンマーチンは夢のまた夢。仕事を作ることが、言葉の真の意味での仕事であるように思う。

消費者としての我々は、世界のどこかで誰かが「仕事を作り出し」た結果生まれた商品やサービスを購入している。時には生き延びるために、時には娯楽のために、最も経済的に合理性なものを購入しようと、我々は商品やサービスをいつも「探し」ている。そこには、「誰かが自分が求めている商品やサービス(や仕事)をすでに作ってくれているはずだ」という他力本願の甘えが確かにある。だが、そんなものはないから(iPhoneが発売される前にiPhoneを想像していた人間はジョブズだけだろう)、人は個室に引きこもるか、とりあえず作られた「仕事」をしながら自分をそれに無理矢理慣れさせる。家族を持てば、後者の場合の自分の生き様の正当化としては最高だ。

そういう我々消費者は、Amazonや楽天で雑貨や温泉宿を探すように仕事を探し、自分で自分がやるべき仕事を作り出そうとはついに考えない。

世界史に名を残す将軍や政治家、起業家というのはあり得るし、じっさいに存在する。だが、世界史に名を残す消費者というのは、資本主義がこれから100万年続いてもあり得ない。
自己の在り方として、貴様はいずれを選ぶのか。