2010年8月29日日曜日

韓国と日本の攻守同盟締結を!

小田原で温泉に入りながらふと思いついたことだ。

日本と韓国は、ともに大国ではない。
韓国については言うに及ばず、ついに「世界第二位の経済大国」の看板を譲り渡した日本も、これから世界への影響力という点では、到底大国とはいえない。
経済規模だけではなく、日本と韓国との間には、違いよりも明らかに共通点のほうが多い。

キムチは2001年以来日本人の最も好きな漬物である。
日本の中年女性の韓流スター崇拝の仕方は気味が悪いほどだ。
焼き肉も含めた韓国料理は、日本人の外食の一つとして定着しているといってよい。
少女時代という女性アイドルグループも明らかにAKB48よりは魅力的だから日本で大人気になるだろう。
翻って韓国でも、日本の漫画や日本食が大人気であるし、なにより日本に対してルサンチマン(怨恨感情)を持たぬ世代がいよいよ増えてきたのではないだろうか。
韓国の若者にとっては、日本はもはや乗り越えるべき対象でもないし、徒に謝罪を要求して賠償を請求すべき「加害者」でもなくなりつつある。サッカーや野球の代表がそうであるように、経済規模や一人当たりGDP額においてはいまだに二カ国には差はあるものの、1900年時点や1960年時点での差に比べれば、両国は21世紀になって、歴史上初めて対等な国家の関係にあると言える。
また、両国は、経済においてはともに国内市場が巨大ではなく(日本はこれから縮小するだけ)、資源・エネルギーをほぼ100%海外からの輸入に依存している。要するに、二カ国は、海外から原料を輸入して海外へ高付加価値の製品を販売することで生計を立てる、海洋通商国家である。したがって、他国以上に外国との通商とそれを保証する国際公共財としての海上交通(シーレーン)の安全に、大きな国益が懸っている。さらに、この二つの国は、核兵器保有国四カ国(露中米北朝鮮)に”包囲”された非核兵器国であり、中国という10数年連続で国防費を年率10%以上のペースで増大させている国の側で生きていく運命を共有している。
日韓は、ともに米国という現状世界最大の軍事大国の枢要な同盟国でもある。
ホルムズ海峡ーインド洋ーマラッカ海峡ースプラトリー諸島ー台湾海峡ー東シナ海という長大な「海の道」は、両国の生命線であり、これを中国が実効的に支配しようという意思を持つことは今や議論の余地がない。

韓国が我が国の竹島を不法に占拠していることや、戦時中に起きたさまざまな問題についての賠償等、二国間には問題がなくはない。
しかし、そうであったとしても、日本と韓国は攻守同盟を締結する必要があると思う。
北朝鮮と「戦争状態」にある(現在は単に休戦しているだけ)韓国と攻守同盟を結ぶということは、韓国が北朝鮮と武力紛争に突入した際は、日本はただちに集団的自衛権(注)を発動して韓国防衛と北朝鮮の武力を殲滅する軍事行動をとることになる(現在の「専守防衛」の自衛隊には、上陸用舟艇も脚の長い対地ミサイルもないのでできないが)のだが、俺はそれは、この西太平洋、ユーラシア大陸の東隣にデンと連なる列島に生きる我々日本人の義務ではないかと思う。
北朝鮮と韓国が近い将来戦争状態に陥った時に、「我々は平和主義国家ですから」と言って、縮こまっているのが我が国であるべきか?それは、「正しい」ことであるか?他国から、臆病者と馬鹿にはされぬか?
日本には、多くの朝鮮半島から移住された方が暮らしている。それは、なにもこの百数十年の間のみに起こったことではない。渡来人と今呼ばれる人たちが、どれだけ日本文明の発展に貢献してきたか、また彼らの血がどれだけ「日本人」だと思っている我々の体に強く脈動していることか。
それを思う時、俺は、よしんば中東でのどこかの大国の「大量破壊兵器があると思うから攻撃しよう!なかったら『民主化したんだ』とかなんとかいっておけばいいでしょう」という大義なき戦争に付き合わずとも、隣国の危機においては即刻駆けつける、強力な「日本国国防軍」を保持したいと思う。

(注)集団的自衛権とは、「自国と密接な関係にある外国に対する武力攻撃を、自国が直接攻撃されていないにもかかわらず、実力を持って阻止する権利」とされる。国連憲章51条は、国家が「個別的又は集団的自衛の固有の権利」を有すると定める。政府解釈では、国連憲章の上からは、日本も主権国家であることから「当然集団的自衛権を持っている」とし、ただ、日本の自衛権は憲法上の制限に従って行われ、自衛権の行使は必要最小限度の範囲にとどまるべきものであるため、「集団的自衛権を行使することは…憲法上許されない」とする。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E8%A1%9B%E6%A8%A9#.E9.9B.86.E5.9B.A3.E7.9A.84.E8.87.AA.E8.A1.9B.E6.A8.A9

韓国の軍隊はすでに世界有数の規模に成長した。最新鋭のKF-15戦闘爆撃機、世宗大王級イージス駆逐艦(日本の「愛宕」型より搭載ミサイルが多い!とかなんとか。。。)、「独島」級揚陸艦(そういう名前を付けるなて)等を擁し、総兵力69万(陸軍56万、陸上自衛隊は15万)。国防費は世界第11のレベルにある。

韓国の安全保障戦略において、日本は筆頭格の仮想敵国だという声は根強い。
実際のところ、竹島を不法占拠しておいて、艦艇に「独島」と名付けるわ、それに対抗して日本が教科書で「竹島は我が国領土だ」と書いたらソウルが怒りだすわである。現在は、九州と目と鼻の先の済州島に、2014年を目途に15万トン級の艦艇が停泊できる海軍港を建設中である。
上に書いたような日韓の攻守同盟なんぞ泡沫の夢であるかもしれない。それは俺も重々承知している。
だが、時代は変わる。変える人間がいれば、変わるのだ。
我々は、東アジアをひとつの大国の支配圏とさせぬために、中小国が連合を組んで勢力の均衡を目指す努力を始めるべきなのだ。

俺は、韓国と日本が真に開けた大人の国家間関係を構築し、同胞のような紐帯によって結ばれ、二カ国が共同して当事者のみではない、より広い東アジアと世界の平和と安寧のために協力できる日がくると信じている。

俺はこの可能性についてじっくり研究してみようと思う。
問題点はなにか。どんな危険があるか。同盟を実効性あるものにするために必要な日本国国防軍の装備、組織、法制、それはどういうものであるか。この二国間同盟に対する中国、米国、ロシア、北朝鮮の反応と対応はどうなるか。
あぁ、不勉強を呪う。

本屋いってこよっと。