2011年3月27日日曜日

野球好きな人、どうぞ。

http://www.youtube.com/watch?v=2B6mOO_PWYM&feature=related

たまにYoutubeで最近の投手の投球フォームをジーっと眺める。で、「ははぁ、ここ変えよったな」とか「ダルビッシュはなんでそんなに力入れとんじゃろ?」と突っ込む。野球オヤジの道楽だ。

球界に、ストレートを投げることについて無上の才を与えられた投手がいる。
相当な野球好きじゃないと知らないだろうと思うが、ジャイアンツの中里篤史投手。
2000年の3月に城東高校のグラウンドで(vs春日部共栄)このストレート(たぶん140‐143kmhぐらいだったんじゃないかと思う)で、バットとボールが30cmは離れた無様な三振を喰らい、「あ、こりゃ敵わん」と思った。より正確には、「どうあがいても適わん」と思った。天と地がひっくり返っても俺にはこのボールは投げられん、そう思った。
(負け惜しみだが、「彼にはこのブログは書けんだろう」という超弩級の阿呆の自負はある)
彼のストレートを見ていなかったら「俺もまだまだ」とかなんとか言いながら大学でも野球をしていたかもしれない。それはそれでとっても楽しかっただろうけど。
でも、この映像をみると、本当にとんでもないストレートを見させてもらったんやなぁと思う。
バッターが三振すること以外を想像できない驚異のストレート。
投球フォームは美しく、まったく無駄がない。
空対空ミサイルのように飛ぶストレートにバッターが空振りして審判が「バッターアウト!」というところまでが、既に決定された一連の芝居のようだ。
彼は、かつての投手だった全ての少年が憧れたストレートを投げる素質を天から与えられた、稀有な人間なんだと思う。

同い年、ジャイアンツでの活躍を祈る!